九州発 気持ちは晴れ!

ゴルフ、温泉、バス運転の仕事、庭いじり、ピアノ、愛犬、旅行、買って良かった物、などの情報です。

バス乗務員 ある公休出勤日の出来事①

私たちバス乗務員は、5日労働の後、公休が2日ある。

 

自分の権利であるから堂々と2日休んでも何ら問題はない。

 

しかし、私は勤務係に基本的に公休1日は仕事が入ってもよいと

申し上げている。

 

家庭や個人の様々な用事で、公休以外に休みを取る方が必ずおり、

 

そのダイヤを充当されることとなる。

 

当然、公休出勤した場合、稼ぎも良くなる。

 

大好きなゴルフも行きたいし。

(妻から嫌味を言われずに)

 

この業界、一日一日が無事終わればそれで完結する。

 

オンオフの切り替えをはっきりすることができる。

 

だから、元気な時は余計に働いて、

休日は仕事を忘れて家庭や自分の時間に没頭できる。

 

そして今日、公休出勤となった。

1日目を出勤としたので、前回の休みから6日間労働で

やや寝不足、疲れも出ている感じである。

 

6:30出勤の21:30退勤。

 

15時間位の拘束で長いが、

明日の休みを楽しみに、

安全運転で頑張ろう。

 

本日は平日。

始発地の福岡市井尻から博多駅、天神を通って博多港までの乗務である。

 

スターフ(乗務員時刻表)をめくってみると

1往復終わった2本目が8時台で、

朝の渋滞、多客となり

気合を入れなければならない様だ。

 

ただ、この時間帯、途中渋滞を見込んだ余裕時分も設けており、

慌てず行こう。

 

2本目が始まった。

 

遅れを生じるJRの踏切であるが、

通常の半分位の渋滞量であっさり通過した。

 

竹下からアサヒビール前にかけてもスイスイ流れた。

 

「ヤバイ」

 

早朝1本目は次のバス停まで1分のところをこの2本目は3分取られていたり。

このままいくと3停先の博多駅前では少なくとも3分早着の恐れがある。

 

余裕時分が恨めしい。

 

博多駅前バス停など、2分以上の停車は後続のバスや交通に

迷惑がかかる。

 

それを回避すべく、お客様には申し訳なかったが、

わざと信号に引っかかったりしながら時間調整した。

 

この時間調整は意外としんどいものだ。

30秒、1分を経過させるのに

長く感じる。

 

本当は通過できる信号なのに、だいぶ手前から速度を緩める。

通勤時の険しい重圧を背中に感じながら。

 

わたしの友人が

「バスって、1分位遅れて来てくれた方が助かる。」

と話してくれたことを思い出した。

 

なるほど、その通りだと実感した。

時間通りだと、特に朝は慌ただしくなるケースがあるということか。

 

バスは満員になった。

途中の乗降で時間を費やすことができ、

博多駅前には発車1分前に到着できた。

 

大半のお客様が降り、

10人程度と身軽になったバスは、

天神を目指す。

 

天神までの間も余裕時分がある。

 

例えば、

発車時間3分前に着いて、すぐ後ろに後続のバスが

早く発進しろとばかりに

ブレーキ音プシュプシュさせてきても

決して早発してはいけない。

 

早発、バス停通過(乗客がいた場合)、暴言

は三大悪といわれて処分が重い。

 

 

バス街道の国体通りに出るまでの、

キャナルシティバス停で、不本意だが1分延発させるなど、

電波時計を気にしながらじわじわ進めた。

 

遅れている時、何とか通過したい信号は赤になり、遅れは増大。

今日の様に時間が余っている時は、青信号のまま。

思うようにならないものである。

 

時間調整が功を奏して、

後続のバスにも迷惑をかけず、

天神には定時に到着した。

 

終着の博多港まであと10分。

 

やはりこの1本は2倍疲れたが、

天神で乗降を終えると

 

かなりほっとした。

 

このあと事件はおこった。(つづく)